鈑金のモドーリーでは2015年から塗装を油性溶剤から水性溶剤に切り替えました。
環境問題と水性溶剤
ヨーロッパで2007年に水性塗料の導入が義務化されてから、アメリカ、カナダなども導入を始めました。
これには環境問題が関係しておりまして、油性に使われる有機溶剤(シンナーなど)には有害物質(VOC)が含まれており、人的・環境に悪影響を及ぼしていました。
この有機溶剤の代わりに水(希釈専用)を使用することによりVOC削減で環境対策が進んできています。現在の新しい車の塗装には水性塗料が主になってきております。
日本で水性塗料を使用している工場は数少ないのが現状でして、導入するには、今までとの塗装の感覚とは違うので設備投資、技術の向上が必要になり難しいのが現状です。
ただ日本のメーカーも車の製造で水性塗料の導入が進んでいるので国産車も水性塗装されているものが増えてきています。VW、Audi、マツダ、ホンダ、トヨタなど水性を取り入れており、近い将来に全てが水性に切り替わるでしょう。
モドーリーで使っている水性塗料はオニキスHDを採用しております。
オニキスHDはカラーベース、水性樹脂、希釈剤からなっており、全て混ぜ合わせた時に水性塗料になる特徴をもっており、溶剤揮発量を80%削減、廃棄物を最大90%削減しております。